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製作：一般社団法人日本芸術写真協会
発行：Case Publishing
2017年
112ページ
260×330 mm
カラー図版46点
ハードカバー
執筆：光田ゆり
アートディレクション：田中義久
価格：7,800円＋税
購入・問合せ：写々者／Case Publishing
日本芸術写真協会（FAPA) website

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カメラは対象の部分を手に入れる装置であり、写真はカメラによる純粋な知覚だと考えている。

例えば、初めて鏡を見た赤ん坊は、そこに映る自分を見知らぬ他者と思って泣いたり、鏡の向こう側に触れようと手を伸ばしたりする。誰もがそんな風に世界と出会ったはずだが、次第に経験に浸透され、私たちの見る行為は効率化していく。

では水面の鏡像を写した写真はどうか？
湖沼の周囲に立つ木々も、水面に映る木の姿も、写真の中では等しく表れている。経験に依らずに見ることを考える上で、水面は興味深いモチーフだと感じている。

鈴木理策